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  季題とそれ以外の部分を、混じり合わない「水と油」と考えてみてください。「水と油」をよく振れば、少しの間は混じり合ったように見えます。俳句はそのような状態です。実際に見たからといって、その季題を添えるだけでは俳句にならない。よく振るという努力をしてみてください。(「わくわく題詠鳩の会会報88」より転載)
by bashomeeting | 2018-12-17 11:02 | Comments(0)
この人の一首◆短歌誌『迯水』通巻500号記念特集、迯水短歌会(渓声出版内)

  七十路に入りゆく春のさみしさのふとつのり来て筆を止めたり  市村 宏

▶▶市村宏先生創刊の、迯水(にげみず)短歌会誌『迯水』通巻500号記念特集(2018.12.1)をいただいた。巻首に木沢文夫・杉本照世編「迯水通巻500号の歩み」が13頁のアルバムになって載る。それによれば、昭和48年(1973)12月10日創刊(謄写摺り、58頁)、昭和49年10月秋季号(活版印刷に移行)、昭和51年(1976)6月惜春号(写植オフセット印刷に移行)。平成元年(1989)市村宏先生逝去。以後、歌誌はその教え子たちによって継承。この46年間を蔭で支える赤木賢而氏(渓声出版)の超人的なエネルギーに敬意をおぼえる。私事ながら、昭和48年といえば学費が払えなくなって軽井沢に遊び、復学した時期である。
by bashomeeting | 2018-12-17 10:23 | Comments(0)
この人の一句◆中崎良子句集『青水無月』たかんな発行所

薄氷の何か言ひたき泡ひとつ
夕焼に窓開け放つ保育園
群衆のずんと揺れたる大花火
一人居の丸ごと囓る林檎かな
たましひのゆつくりほどけ日向ぼこ

▶▶中崎良子句集『青水無月』〈たかんな叢書44〉(2018.11.15、たかんな発行所)をいただいた。冒頭に「一句鑑賞」として藤木倶子氏の句評を掲げ、全5章の編年体編集。吉田千嘉子跋と作者のあとがきを添える。総句数333句。中崎氏は俳人協会会員。八戸市根城に発行所を持つ俳誌『たかんな』は藤木倶子氏の後を継いで、現在吉田千嘉子主宰。

by bashomeeting | 2018-12-16 14:58 | Comments(0)
 卒業生のKさんから、山本美香(写真と文)『これから戦場に向かいます』(ポプラ社、平28)が送られて来た。ボクの定年退職が近いことを知って、その慰労を用件とする手紙だが、それに添えられた一書である。Kさんの弟君の企画編集に成る。
 TVに加えてネットが世界を席巻し、ニンゲンをさがすのが難しい時代だから、忘れてしまっている人のためにいえば、山本美香氏はアフガニスタンを起点に、イラクその他の紛争地を取材しつづけ、平成24年8月20日、内戦下のシリア(アレッポ)で政府軍の銃撃をうけて死去したジャーナリストである。享年45歳。山梨県都留市の人と聞いていたが、生まれが北海道帯広市であるとは知らなかった。
 なんども広島に行っていながら、広島平和祈念資料館にだけは入ることのできないボクには、きわめて辛い本であるが、中に真紅と黄色のポピーと思われる草原が見開きで掲げられているのが救いであった。それとも、この一枚にも犯罪の温床を読むべきなのだろうか。

   寒ければ涙こぼるる齡かな  古沢水馬


by bashomeeting | 2018-12-10 16:17 | Comments(0)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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