C君の便りで、彼女たちの卒業証書授与式で話したことを思い出した。その三月はボクの退職の月でもあって、卒業生に向けて挨拶せよという所属学科の要請に従ったのだ。主意は以下の通り。
・・・御卒業おめでとうございます。情緒はやや異なりますが、この三月を以てわたしも定年退職し、教職の場を去ります。
この節目は皆さんの五十年が未来にあるのに対して、私の五十年は過去にあることを意味します。
しかし、一日の重さという点で、実はあまり変わりない。未来も過去も不確かなもので、私どもは結局一日一日を大切に過ごすしかないというのが真実のようです。皆さんと学んだ松尾芭蕉や俳諧という文芸は、つまるところ、そんなことを教えてくれたように思います。御多幸をお祈りします。
▶▶教職を終えて数年、あらためて振り返れば、これはやはり「言ふは易く、おこなふは難し」(桓寛・塩鉄論)の類であって、怠惰なる今なら言えないなあと苦笑いしたのであった。「血気に老少ありて、志気に老少なし」(佐藤一斎・言志後録)と嘯いて、改めて、みずから鞭打つことにする。
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