故郷に母在りし日の小春かな 海紅
平成18年(2006)4月以降、芭蕉会議サイトに海紅句抄というタイトルで、月にふたつの拙い句を示して、各位に批判を乞うているが、掲出句「故郷に」は11月前半の一句である。
ひごろ、〈俳句を含む詩歌は作者のものである以上に、読者のものである〉と言っているボクの意図をくんで、折々の感想を寄せていただいているが、過日詩人の椎名美知子さんから「この句から三篇の詩ができたので、お暇なときに読んで・・・」というE-mailが届いた。一人占めするのはモッタイナイので、この序に続いて紹介します。
詩のみならず、連句の付句がうまれる場所を示唆するものとしてお読みいただければ幸いです。